この1年での個人的殊勲者への感謝
1年前、作間龍斗がHiHi Jetに加入してくれた。
この1年間で作間くんが「加入できて嬉しい」「HiHi Jetsの5人でいるのが楽しい」って言ってくれるたび、なぜかすごく救われた気持ちになったんです。
ある意味、自担がそういうことを言ってくれるよりも作間くんが言ってくれる方がうれしかった。
作間くんのJr内でも間違いなくトップレベルのパフォーマンスは、ダンス・ローラー・アクロバットどれを取っても、どの場面を切り取っても圧倒的に正しくて美しくて綺麗で。
この1年間で作間くんを応援する人は信じられないぐらい増えたと思います。
(実際私の周りにも結構いる)
だけど、わたしがそのスキル以上に彼をすごいと思うところは、一瞬の判断力と対応力が高いところです。
MCで、機転が利くとかではないんです。
(むしろぽやぽやしてることの方が多い)
ただ、パフォーマンスという面においてミスをミスに見せないスキルが半端なく高い。
アクロバットで勢いをつけすぎて少し着地がよろけてしまったとき、瞬時にステージギリギリのところでブレイクステップ入れて演出に変えたり、バトンを落としてしまったとき、秒で拾ってその拾った勢いと遠心力を利用してみました綺麗に回したり。
わたしが「あっ!」って思った1秒後には演出に変わってるんですよ。
それも、ミスする前の予定してた演出よりはるかに良い演出にグレードアップされてこちら側に提供されてる。
普通そんなの咄嗟に出来ないじゃないですか。
ミスを取り返すために頑張るとかじゃなく、ミスでさえ自分に引き込むアクションに瞬時に変えるなんて誰にでも出来ることじゃない。
それをいとも簡単にこなす作間くんに頼もしさを覚えると同時に、作間くんの自分に求めるものはすごく多くて、彼のいた無所属の世界は、誰かの代わりなんてすぐ他の誰かで穴埋めできる残酷な世界で、そこで生き残っていくためにはミスを自分でカバーしてそれ以上のもので返すことを当たり前にしなきゃいけなかったのかなって思ったんです。
Jrの世界はいつだって厳しくて、ほんのひと握りの人間しかデビューという狭き門をくぐることができない。
Jrでいる限り、全員が幸せになるなんてことは絶対になくて、毎日が個人戦。
グループに所属していないと、注目さえしてもらえないことの方が圧倒的に多い。
グループに所属していない無所属の人は縛られるものが少なくて自由な代わりに、グループに所属している人よりも孤独で、注目してもらうためにはより高い技術が求められる。
ぶつかり合う存在こそ少ないけど、助け合う存在も多分グループに所属している人よりもずっと少ない。
大光くんとか猪狩ちゃんとか、いたにはいただろうけど、メンバーかそうじゃないかっていう差はきっとすごく大きいんじゃないかな。
そういう厳しい世界で生き残っていくために、「お前なんていらない」って言われないようにもがいてる中で結果として身についたのがあのスキルだったのかもしれない。
作間くんの無所持代を否定してるわけじゃないんです。
断じて。
でもやっぱり、今よりは寂しかったんじゃないかなって。
雑誌で作間くんが
「何事も当たり前に続くわけじゃないから。最初は(HiHiJetsが)こんなに続くと思ってなかった…。今だから言えるけど!」
と語ったのを見て、作間くんの中で1度HiHiでなくなったことは私が考えているよりずっと、作間くんにとってショックだったんだと思ったんです。
作間くんがもう一度HiHiに入ってくれて、わたしはその恩恵を受けるだけだったけど、作間くんはその間ずっとHiHiに所属している環境に期待しないようにしてたのかもしれない。
だって期待したら、失ってしまったとき、傷つくのは自分だから。
傷つかないために、期待しないように望まないように過ごしてたのかなって。
作間くんのオールラウンドになんでもこなせるのも、ミスを瞬時にカバーできるスキルも、そういう孤独で残酷な環境で自分が傷つかないために必死に戦ってきた努力の先で得たスキルなのかなって。
こじつけっぽいし深読みのしすぎですよね。
でもそうなのかなって考えちゃったんです。
「すぐ出来るふうにしてるけど、実際はひとりですごい練習します」
作間くんがこれを言ってくれたときもうれしかったんです。
才能がある人ってなまじすぐにできてしまう分、そこにかけてる努力の量を少なく見積もられがちだと思うんです。
「天才だから」で済まされちゃうことも少なくないと思うんです。
例にあげるなら平野紫耀くんとか。
2018年の夏、キンプリのコンサートに行きました。玉座に座った6人がゆっくり降りてきて、一番最初の曲、シンデレラガールを紫耀くんがソロで歌うとき、マイクを握る紫耀くんの手が震えてたんです。それを見たとき、やっぱりこの人も人間なんだって。
わたしは作間くんにも紫耀くんと同じような才能の塊の完璧な人というレッテルを貼っていて、なんでもこなす器用な人というイメージが強かったです。
確かに作間くんはなんでもできるし、今でもそのイメージは変わってません。
でも作間くん自身の口から控えめにでも「練習してる」ということを発信してくれる環境ができて、作間くんがほんの少しでも、「認めてほしい」っていう気持ちを出してくれたことにものすごく人間味を感じてうれしくなったんです。
だって今までだったら「努力してます」って言っても、はいそうですか、で済まされてたんだと思うんです。というか、そういうことを言っても何も反応がないとこにいたんだと思う。
でも今は違う。
瑞稀くんなのか、涼さんなのか、ゆうぴなのか、猪狩ちゃんなのかは分からないけど。
「俺練習してるんだよ」って言ったら
「すごいじゃん」とか「頑張ってるね」とか「そんなん当たり前(笑)」って言ってくれて、
最終的に「一緒にやろうよ」ってなってるのかなって。
これも、ただの憶測です。
でもそうだといいなって。
なぜ自担よりも作間くんが「HiHiは楽しい」って言ってくれる方がうれしいのか。
それは、作間くんが「傷つかないように生きてきた人」だったからで、その作間くんがHiHiに執着してくれることがうれしいからなんです。
自分のためだけを考えたら既存のJrグループなんかに執着しない方がいいですよね。
Jrのグループのままデビューできることなんてほとんどありえないんだから。悲しいけど。
でも1度グループを失った作間くんが、「HiHiに入れてよかった」って言ってるんです。
傷つかないように生きてきた作間くんが自ら傷つくであろう道を走ってるんです。
自分自身とHiHi Jetsのために。
失うことの恐ろしさを知った作間くんが、失ったときに傷つく覚悟をしたうえで、HiHi Jetsに執着してくれてるんです。
「絶対にいいグループになると思う」って言ってくれるんです。
そんなこと言われたらこっちだって腹くくるしかないですよね。
誰にも甘えられない孤独な世界にいた作間くんが、期待しないようにしてた作間くんが
「ずっとこの5人でいたい」ってワガママ言ってくれたんですよ。
わたしは多分作間くんのその言葉をずっと望んでた
1年経った今、改めて言えるけど、HiHiに加入してくれたのが作間くんでよかった。本当に。
だって作間くんは過去をないがしろにしないから。
普通自分がいなかった頃の話をされるのって居心地悪いじゃないですか。
普通ならこの話題に触れないように「今」ばっかり肯定すると思うんです。
でも作間くんは過去もしっかり肯定してくれる。
「俺がいないとき、みんなが頑張ってくれたから今がある」って言ってくれる。
HiHiに沢山沢山与えてくれた作間くんが、唯一持ってなかった「安心出来る自分の居場所」をずっとずっと大事に握りしめて、「HiHi Jetsにいられて嬉しい」って言ってくれる。
作間くんにとって何気ない言葉なのかもしれないけど、自分がいなかったときのHiHiでさえも当たり前のように大事にしてくれる作間くんの言葉がすごくうれしかった。
作間くんが過去を大事にしてくれたままで「5人でいるのが楽しい」って今を大切にしてくれるから、わたしも作間くんを大事にしたいと思いました。
最後に入った作間くんが「HiHi楽しい」って思ってくれることは、今までのHiHiが間違ってなかったっていう証明になると思ってるんです。
だから、作間くんが楽しいって思ってくれることがなによりうれしい。
これからも作間くんが楽しいっていっぱい思ってくれたらうれしいな。
HiHiに加入してくれた作間くん
正しくて美しいパフォーマンスが個性の塊のような他の4人のパフォーマンスを輝かせ、4人が輝くことによって正しさと美しさを貫いてる作間くんに目がいくという最高の相互作用を起こしてくれた作間くん
強がりが多かったHiHi Jetに甘えるという概念と和やかな空気を持ち込んでくれた作間くん
できすぎるくらいなんでもできる作間くん
過去も今も大事にしてくれる作間くん
正解とか間違いとか、そういう言葉はあんまり好きじゃないんだけど、作間くんがもう一度HiHiに加入してくれたことは、絶対に正解だった。
与えてもらってばかりでちょっと申し訳ないけど
これからも5人のHiHi Jetsを応援します
きっと「この5人が答え」。
2年目も共に頑張ろう。
すず